良い夜を待っている

読んだ本の感想など。最近はPodcastで配信しています。

“良い夜を待っている”

このサイトについて

とにかく自分の書いたものを一元管理したい。いろんなサイトに書き散らかすのはもういやだ!という思いから、ひとまずこのサイトにすべてを包括していくことにしました。このサイトの構成などについてそれぞれ軽く説明しておきます。 タイトルについて スク…

はじめまして

はじめましての方もそうじゃない方も、こんばんわ、ヨイヨルと申します。このごあいさつは、3年前くらいにブログを始めたときに書いたものを加筆・修正しています。なので既読の方ももしかしたらいらっしゃるかも知れません。ご了承ください。 何者か ニン…

詩を読むということ

毎日何かしらの活字を読んでいるが、詩となると毎日の摂取は (私にとっては) なかなか難しくて、その理由として「詩の大量摂取は胃もたれを起こす」からである。 この「胃もたれ」は濃厚かつ重厚かつ難解な (内容的にも、物理的にも) 小説なり評論なりを読ん…

『おばちゃんたちのいるところ』松田青子

連作短編集。ひとつひとつに落語のモチーフがあるが、基本的には現代のお話。いろいろなおばちゃんたちが、若い人たちと関わりあったり、直接は関われずともエールを送ったりする、コミカルであたたかい物語。でも、おばちゃんたちは基本的には死んでいる。…

『傾いた夜空の下で』岩倉文也

この詩集は天気が悪い。 雨が降っていたり、雪が積もっていたり、なんとなくの曇天。それなのにふしぎと湿度がほとんどない。乾いていて、温度も低い。その乾いた質感からか、夏のような、じくじくしたナマモノへの厭わしさを感じる。 死んだ夏をホルマリン…