結論を先に言おう。
2018年11月時点で、私史上、最も字が綺麗に書ける筆記具は、ぺんてるのエナージェルだ。
万年筆、油性ボールペン(ジェットストリームなど)、シャープペンシル、極細ゲルボールペン(juice upなど)、消せるボールペン(フリクションなど)等々、いろいろな筆記具を試してきたが現時点ではエナージェルが最高点をマークしている。
ふと立ち寄った文具店で新しく出た「エナージェル クレナ」を試し書きをして衝撃を受け、即座に購入→Amazonで替芯をダース買いしたくらい惚れ込んでいる。
その理由は以下の通り。
①インクがダマにならない
これはジェットストリームなど油性ボールペンにありがちな現象かと思うが、芯が太くても細くても、書いているうちにインクがダマになってペン先でもたつき出す。その度にティッシュでダマを綺麗にせねばならない、というのがストレスで仕方なかった。気にならない人は気にならないのかもしれないけれど、私はもーーーーーのすごくストレスで、ジェットストリームが爆売れしていた頃に私もよく使ってはいたのだが、常にモヤモヤしながら使っていた。ダマを取り忘れると筆記した跡にそのダマが付着して、手で擦ってしまって汚れるということも多くあり、本当にストレスマックスだった。
ゲルボールペンはこの「ダマ現象」が基本的には起こらない。全部を試したわけではないが、少なくともエナージェルはもちろん、SARASAやシグノ(シグノは殆ど使っていないので少し自信がないけれど、多分)では起こらなかった。
このストレスのなさは油性ボールペンの利点「速乾性」を大きく上回る。私の中の優先順位としてはダマにならない>>>>>>>超えられない壁>>>>>>>速乾性である。ただ、最近のゲルボールペンは速乾性もかなり優れていて(SARASAドライなども速乾性をウリにしている)、エナージェルも特に乾きが遅すぎる、ということはないので十分合格点だと思う。
②程よくなめらかで、「綺麗な字が書ける」丁度良い硬さ
これがエナージェルを激推しする最大の理由。
インクフローの良い万年筆のようにぬらぬら書けるものは、「綺麗な字を書く」という点では私には難しく、殴り書きやブレインストーミングするときには丁度良いのだけれど、手帳などしっかり(後からでもちゃんと読めるように)書きたいものにはボールペンか硬めの万年筆(パイロットカクノなど)を使うようにしている。
個人差はあるだろうが、私の場合はある程度の「硬さ」が綺麗な字を書くために必要で、エナージェルはその点本当に理想の硬さとなめらかさで、書いていてとても気持ちが良い。
論より証拠、ということで筆記具の代表選手(?)ごとに私の書いた文字がこちら。
文字列に意味はありません。潜在意識に働きかけようとしているわけでは決して無いです。
上から
・万年筆(フロー良)代表:パイロット カスタム74 SF
・シャープペンシル代表:クルトガアドバンス 0.5
・万年筆(硬)代表:パイロット カクノ(F)
・ゲルボールペン代表 エナージェル 0.4
・ゲルボールペン代表その2:SARASA 0.5
・油性ボールペン代表:ジェットストリーム 0.5
どうでしょう。
あんまり変わらないって?
そうかもしれない・・・でも、元々の字が汚いことには目を瞑っていただくとして、私的には一番エナージェルで書いた字が綺麗と言うか、読みやすく思える。
芯が柔らかすぎても滑ってしまうし、硬すぎてもカリカリと引っかかって書くのに時間がかかる。その点、エナージェルは程よく柔らかく、程よく硬いので結果として多少走り書きでも綺麗に書けるのだ。
なお、エナージェルはノック式とキャップ式の「エナージェル ユーロ」で書き味が違うらしく、私はノック式しか試したことがないので、今度ぜひ試してみたい。こちらは殴り書き用(失礼)に良いのかもな〜。
③芯のバリエーションが豊富
私はシャープペンでもボールペンでも、0.4狂信(芯)者で、0.4の芯を見かけると思わず手にとってしまう持病がある(そもそも0.5ほどメジャーではないから数も少ない)。0.4は0.3と0.5のいいとこ取りで、太すぎず細すぎず、私にとってはベストの太さ。エナージェルは0.3、0.4、0.5、0.7、1.0と芯の太さが選べるから、もうこれだけあったら自分に合う芯の太さは見つかるでしょう!という心強いラインナップ。
私も普段は0.4、手帳のマンスリーページには0.3と使い分けている。
インクの色も最近出たブルーブラック、ブラウンが落ち着いたとても良い色で、めちゃくちゃお気に入り。
サブリミナル効果ってこれで合ってるんだっけ
④様々な軸と互換性がある
ちょっとマニアックな話になるけれど、エナージェルの芯は「C300系互換リフィル」というものを採用していて、100%ではないが、他のメーカーの軸に入れて使用することもモノによっては可能(多少改造が必要なものもあるみたいなので、自己責任で)。
デフォルトの見た目も(クレナとかは特に)可愛いけれど、もう少し高級感がほしいな、というときに、別のメーカーの軸にエナージェルの芯を入れて使うという手段が取れる。
試しに私が持っていたC300系レフィルのOHTOのLIBERTYというボールペンにエナージェルの芯を入れてみたところ、かなりいい感じに・・・!
↓これがもともとの外観。大人っぽくてオシャレ。
↓OHTOデフォルトのリフィル。
↓エナージェル赤0.4を入れてみたところ
今日はタイトルだけでも覚えて帰ってください。「天冥の標」てんめいのしるべ、です
これならちょっと良いノートとかに書きたくもなるってわけ。お手紙書いたりもしたくなるってわけ。仕事のメモもちょっと楽しくなる・・・といいな、ってわけ。
ということで、書くことが本当に楽しくなるボールペン「エナージェル」皆さんぜひ一度試してみてください。こういう締め方なんなのって思うけど本当におすすめなので。
今から読めばまだ最終巻発売までに間に合います!!