★今回はほんとうに怖いので苦手な方はご注意ください★
蛙坂須美さんゲスト回、後編。
まさか昔からの知り合いが怪談作家になって、実話怪談を語ってくれるなんて。
人生もなかなかおもろいもんです。ありがてぇ。
みんな、「最後まで」聴いてくださいね。1:12:24くらいあります。
◆ 蛙坂須美さんプロフィール
怪談作家。共著書に『瞬殺怪談 鬼幽』『怪談四十九夜 合掌』『実話奇彩 怪談散華』『実話怪談 虚ろ坂』など。
こちらはBlog。
神保町のPassageという本屋さんで棚主もされています。
◆ 「考察」込みでおもしろい作品たち
たくさんあるけど、今回言及されているのはこちら。
梨さんの作品については前回の放送後記を御覧ください。
◇ 阿澄思惟『禁祀』『忌録』
マシュマロで勧めてくださった方ありがとう〜!読んだぜ、めっちゃ怖かった。
◇ 映画「呪詛」
◇ 特級怪談師・平山夢明
私が読んだことあるのはこちら。
実話怪談集はこのシリーズかな。
◆ yoiyoruおすすめ恐怖本
わたくしは外国文学、日本文学からそれぞれ1冊ずつ。
◇ ホセ・ドノソ『夜のみだらな鳥』
放送禁止用語しか出てこない。怖い、といえば怖いのですが私は結構エンタメとして読んだ。ドノソのフェティシズムと畸形恐怖は表裏一体。作画は漫☆画太郎せんせいです。
蛙坂さん作の夜みだWikiはこちら。登場人物も多いし、時系列も行ったり来たりするので、すごく助かる。
◇ 岩井 志麻子『ぼっけえ、きょうてえ』
こっちはガチホラー。私はAudibleで聴きましたが、目でも読んでみたい。いまでも「依って件のごとし」のイメージは鮮烈に焼き付いています。
◆ 蛙坂さんおすすめ恐怖本
実話怪談から選んでいただきました。俺得すぎる。
詩と実話怪談が似ている、というのも目からウロコでした。
確かに、掌編にギュッと詰め込むことで読者の介入の余地をあえて残したり、またはその逆で魂を全部持っていったりする強力な磁力のようなところは似ている。
この2冊もはやく読んでおかしくなってしまいたい〜。
◇ 朱雀門出『脳釘怪談』
◇ 我妻俊樹『奇談百物語 蠢記』
◆ 蛙坂須美さん著作
実話怪談の沼よ。おとなになると何故か沼が広がるな。
『呪物怪談』は4月28日発売。実話怪談アンソロも、読むのは初めて。
みんなも一緒に読んでおしまいになろう。
わたしは『虚ろ坂』の中では「屋根首」がいっとう好きです。
◆ おまけ 収録では溢れてしまった怖い本
時間の関係で触れられなかったけど、打ち合わせのときにふたりで「怖いよね〜!」と盛り上がった作品はこちら。
◇ 舞城王太郎『淵の王』
これは本当に怖い。蛙坂さんも仰っていた「口語がつよい作家は、怪談と相性がよい」というのは本当にそう。舞城王太郎は他にも『深夜百太郎』という百物語を書いていて(Twitterで連載していたものをまとめた書籍)、これを私は今読んでいます。東京の調布と福井県西暁町が交互に舞台となる作品群。寝しなに読むのが丁度いい。
◇ 吉田知子「お供え」
講談社文芸文庫でも出ているけど、傑作「脳天壊了」も読めるのでこちらで。
「お供え」は蛙坂さんの言う「世界のバグ」の系譜?かなあ。でも後半は語り手にもそのバグが侵食してくるから「脳のバグ」でもあるか。全部盛りってこと...?
いや〜今回、短期間でよくここまで濃密な収録ができて本当に楽しかった。
演る人も聞く人も拷問以外のなにものでもない残雪特集3時間耐久、いつか絶対やりたい。準備期間として半年くらい有給で休みたい。
長い時間、さいごまで聴いてくれた方は、ほんとうにありがとう。
「残念でした」