羊毛さんゲスト回。お家に遊びに来てくれました。
我が家の本棚から10冊をセレクト、羊毛さんに帯の惹句を読んでもらって、ヨイヨルがタイトルを当てられるかクイズ。
楽勝ですよ!自分の本棚なら読んでいない本だって把握している、はずだ!
ということでチャレンジしましたが、結果はいかに・・・?
(ヒントがなければ全然わかりませんでした)
羊毛さんのセンスあるセレクトのおかげで、かなり楽しかった!出題がトリック込みでうますぎる。
皆さんもぜひご自宅の本棚でやってみてください。
帯って、買う時は凝視するけれど、本棚に入るともう忘れてしまうものなのね。儚い。
改めて読むと発見も多く、版元の方々の努力を改めて感じた回でもありました。
クイズに登場した本たちと、その帯を今回は写真付きで。
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第一問
舞城王太郎『深夜百太郎』
「いますよね、絶対」僕は呼吸を整える。
「いません、絶対にいません」
第2問
SFマガジン編集部 編『アステリズムに花束を 百合SFアンソロジー』
この感情を
永遠に。
こちらはブログ記事も書いています。
第三問
じんるいに ひかりを あたえますか?
下巻についている付箋は読書会で誰かが触れていた部分の可能性が高い。
読み通していない記憶だけは確かにある。ウッ...
第四問
エルビラ・ナバロ『兎の島』
骨まで貪る 宴が始まる
かっこいい装丁!早く読みたい!封さえ開けていない。買った当初はまだホラーにドハマリしていない時期だったはず。先見の明があるねぇ。
Kindle版もあるので、電書派の方はそちらもぜひ。
第五問
トーマス・ベルンハルト『アムラス』
どうして
ぼくたちは
まだ
生きなければ
ならないのか
表題作ともうひとつ、「行く」という中篇が収録されています。
「発狂した友人についてえんえんと語り続ける」と羊毛さんが読んでくれているのは「行く」についての一文。どっちも好きです。
第六問
チャールズ・ブコウスキー『郵便局』
もっと気儘に生きてもいいじゃないか!
デビュー長編云々を抜かせば、ブコウスキー著作においてたいへん汎用的な帯。
第七問
チャック・パラニューク『インヴェンション・オブ・サウンド』
絶叫 暴力 陰謀
世界の底が抜けても人生は続く。
羊毛さんが好き=シオランという先入観で先走っていました。
よく考えたらすぐわかったのにな!くやしい。
第八問
吉田知子『脳天壊了』
年を越すと風が強くなった。吹かぬ日は一日もなかった。家の中から見える木は、どれも揺れている。南天も揺れている。
こちらもブログ記事を書いています。良きBL。
この本に収録されている「お供え」は、実は前回の怪談回の打ち合わせで、蛙坂さんとお話したとき話題に上がりました。いわゆるジャパニーズ・ホラーとはまた違う怖さがあります。
第九問
ソフィア・サマター『図書館島』
「わたしの物語を書いて」と、死せる天使は言った。
天使といえば山尾悠子かガルシア・マルケスという2大巨頭がどうしても出てきます。
こちらも早く読みたい〜。羊毛さんもすごく読みたがっていました。
第十問
ガルシア・マルケス『予告された殺人の記録/十二の遍歴の物語』
そして彼は、最後に気づいた。
おれは殺されたのだ―――
文庫で読んでいるはずなのに、完全に記憶が『族長の秋』と混ざってます。
今更気づいたけど、私の本棚、誰も殺されていない本のほうが少ないんじゃないか。
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おまけ
三冊ある『夢の遠近法』。三冊て。
いつも大切な本を並べてくれている本棚を一部ご紹介。ありがとう。君のおかげで、読んでいる本も読んでいない本もちゃんと(だいたい)覚えていられるよ。