“良い夜を待っている”

#22 あらためましての自己紹介 の放送後記

podcasters.spotify.com ポッドキャストを始めてはやいもんで約2年。 私のことを知っている人も知らない人も、これからもどうぞよろしく、ということで、自己紹介、あらためてやってみました。 今回お話に出てきた本はこちら。 5問目 復刊してほしい本 近藤…

#21 Kindle本のタイトル当てるドン の放送後記

羊毛さん(id:y0m0)宅での出張録音回。 ふたりでおやつを食べながらわちゃわちゃとクイズ大会をしました。 今回はお互いのKindle本の中から、冒頭文やハイライト部分を読んでその本のタイトルを当てるクイズです。 前回の帯回では物理的な質感のヒントがあ…

#20 良い帯を知っている の放送後記

spotifyanchor-web.app.link 今回は、素敵な帯文のご紹介です。 企画のきっかけになった本はこちら。 SFにさよならをいう方法 ; 飛浩隆評論随筆集 (河出文庫) 作者:飛浩隆 河出書房新社 Amazon 柿内正午さんが帯当てクイズをやってくれたポイエティークラジ…

#19 クイズ!帯だけで本のタイトル当てるドン の放送後記

spotifyanchor-web.app.link 羊毛さんゲスト回。お家に遊びに来てくれました。 twitter.com 我が家の本棚から10冊をセレクト、羊毛さんに帯の惹句を読んでもらって、ヨイヨルがタイトルを当てられるかクイズ。 楽勝ですよ!自分の本棚なら読んでいない本だっ…

#18 怖い夜を聴いている 後編 の放送後記(Text by @_yoiyoru)

spotifyanchor-web.app.link ★今回はほんとうに怖いので苦手な方はご注意ください★ 蛙坂須美さんゲスト回、後編。 まさか昔からの知り合いが怪談作家になって、実話怪談を語ってくれるなんて。 人生もなかなかおもろいもんです。ありがてぇ。 みんな、「最後…

#17 怖い夜を聴いている 前編 の放送後記(Text by @_yoiyoru)

spotifyanchor-web.app.link 蛙坂須美さんゲスト回。 久しぶりのゲスト回で緊張しました〜。面白い話がたくさんできて、編集してる私がまっさきに聴けて嬉しかった笑。蛙坂さんありがとう!! 後編もあるので、そちらもおたのしみに。 ◆ 蛙坂須美さんプロフ…

#16 FY22読んで良かった本と重大ニュース の放送後記(text by @_yoiyoru)

podcasters.spotify.com 今回の言及本はこちら。 FY23まであと1週間、なにごともギリギリで生きるのいい加減やめたい。 23年度もどうぞよろしくおねがいします。 皆川博子 初期短編集 幻想・狂気・耽美・博子。どちらも絶版ぽいですが、『蝶』は古本市場に結…

#15 2022年 読みたい本選手権 の放送後記(text by @_yoiyoru)

spotifyanchor-web.app.link もう2023年3月になっていますが、放送後記を書いていないことを突然思い出したので書きます。相変わらず筆が遅い。 2022年12月にふくろうさん主催の「海外文学アドベントカレンダー」に参加させていただき、なんとトップバッター…

亀の名前が思い出せない

anchor.fm 日記というものをデジタルで書くのはいつぶりだろう。と思ってブログを見てみたら2018年だった。4年も経っていた。 手書きの日記は多分去年暮れくらいから細々続けている。適当に書きなぐっているので正直内容はほぼ無。実のあることは大して書か…

#12 嫌いな本 の放送後記(text by @_yoiyoru)

spotifyanchor-web.app.link 嫌いな本について喋る回。 嫌いな本のリンクを貼るのはさすがにはばかられるので、今回は割愛。 書名は上記ラジオのDescriptionに書いていますし、ラジオではっきり公言しています。 嫌いとはいえ、能動的に、自ら選んで読んでい…

#11 雲・図書館・料理 の放送後記(text by @_yoiyoru)

なんと半年ぶりでした。時が経つのが早すぎる。 久しぶりに喋ったけど、なんか意外とひとり喋りにも慣れてきた。 anchor.fm 今回は3つのテーマでお話ししました。 ★最近読んだ本 エリック・マコーマック『雲』 雲 (海外文学セレクション) 作者:エリック・マ…

良い夜を読んでいる

果たして鈍器本は読まれていたのか 2021年4月から「鈍器本をみんなで読む会」と題して、ただひたすら生活音のみ、たまに猫が鳴き、読んでいる本を教えてもらい、ちょっとだけおしゃべりをして、私の生活音を垂れ流しつつ本を読む会をやってきた。 「鈍器本を…

#10 カラマーゾフの兄弟 の放送後記(text by @_yoiyoru)

かかり真魚さんをゲストにお迎えした『カラマーゾフの兄弟』回。 収録も盛り上がって、とても楽しかったです。 初めて読んだのは2020年。ここからすべてが始まった。その後、詳注版を買って、まんまと沼にハマっていった次第です。ない記憶がどんどん生まれ…

#9 突囲表演、蛇の言葉を話した男 の放送後記(text by @_yoiyoru)

anchor.fm 前回の続きで最近読んだ本の話など。 ソロ喋りも若干慣れてきた?でもやっぱり無駄に笑ってしまう癖をなんとかしたい。 今回ご紹介した本はこちら。 突囲表演 (河出文庫) 作者:残雪 河出書房新社 Amazon 残雪の長編は『黄泥街』に次いで、読むのは…

#8 赤い魚の夫婦、ほか の放送後記(text by @_yoiyoru)

anchor.fm はじめてのソロ録音でした〜。いやぁやってみると照れなのか何なのか、謎に笑ってしまいますね。笑いでごまかすんじゃないよ。精進します。練習のためにツイキャスでもやるか。練習って何。配信で食ってる人に失礼では。 今回ご紹介した本はこちら…

#7 シオランと反出生 vol.1の放送後記(text by @_yoiyoru)

anchor.fm シオランと反出生主義について考える第二回。 言及本 今回のポッドキャストの内容と本の内容は関係はあまりないですが、いや〜この本は読むのがマジでしんどかった。セリーヌの『夜の果への旅』と並んでしんどい読書の思い出があります。 死霊I (…

#6 シオランと反出生 vol.1の放送後記(text by @y0wo)

anchor.fm ■可愛いシオラン 生誕の災厄 新装版 作者:E.M. シオラン 紀伊國屋書店 Amazon 現代思想 2019年11月号 特集=反出生主義を考える ―「生まれてこない方が良かった」という思想― 作者:森岡正博,戸谷洋志,D・ベネター,T・メッツ,島薗進,小泉義之,加藤秀…

#5 かわいいロボット の放送後記(text by @_yoiyoru)

anchor.fm 今回は推し本プレゼン回でした。 このあと羊毛さんは普通に読んでくれて、感謝。弊機くんのかわいさに萌え萌えしていただけたようで何よりです。 マーダーボット・ダイアリー 上 (創元SF文庫) 作者:マーサ・ウェルズ 東京創元社 Amazon マーダー…

#4 読書とは vol.2 の放送後記(text by @y0wo)

anchor.fm 長くなったので切って分けてみたよ回 1. そもそも言葉が好き説 闘争領域の拡大 (河出文庫) 作者:ウエルベック,ミシェル 河出書房新社 Amazon フィールド言語学者、巣ごもる。 作者:吉岡 乾 創元社 Amazon ハリー・ポッターと賢者の石 (1) 作者:J.K…

#3 読書とは vol.1 の放送後記(text by @_yoiyoru)

anchor.fm 1. 世界、わからんな バーナード嬢曰く。: 1 (REXコミックス) 作者:施川 ユウキ 一迅社 Amazon 羊:「神林しおりは感じろと言っているが・・・(難しい)」 ハイファに戻って/太陽の男たち (河出文庫) 作者:カナファーニー,ガッサーン 河出書房新…

#2 記憶 の放送後記(text by @y0wo)

1.タイトルについて または円城塔の「わからなさ」 これはペンです (新潮文庫) 作者:円城 塔 新潮社 Amazon ヨ「『愛』という言葉は物事を単純化しすぎるきらいがあってあんまり好きじゃないんですけど、これは『愛』だと思いました」 羊「理系ロマンチック…

#1 はじめまして の放送後記(text by @y0wo)

なんとこのたびポッドキャストをはじめました。 放送後記は、羊毛さん(@y0wo)が書いてくれたり、私が書いたりします。 ブログともども、どうぞよろしく。 anchor.fm ======================== 1.自己紹介をしましょう ヨイヨル (…

『説教したがる男たち』レベッカ・ソルニット

レベッカの著作を読むのは2作目。1冊目は『それを、真の名で呼ぶならば』というトランプ政権の痛烈な批判から環境問題、そしてベースにあるフェミニズムまで幅広いテーマのエッセイ集。こちらもとても興味深かったけれど、よりフェミニズムに焦点を当てた本…

『供述によるとペレイラは・・・・・・』アントニオ・タブッキ

タブッキは水彩画みたいだ、と読むたびに思う。はっきりとした輪郭はないのに、離れて見るとちゃんと全体像が浮かび上がって見えてくるところとか、ぼんやりしているようで、細部はハッとするほど鮮やかだったりするところが、よく似ている。 ペレイラはうだ…

『フェルディドゥルケ』W.ゴンブローヴィッチ

ひとことで言うと、変な小説。ただ、「変」とは言っても、芸術への情熱に裏打ちされた「変」さに、私は惹きつけられる。そんな小説だった。 あらすじは、こんな感じ。30歳非モテ青年がいきなり男子校にぶち込まれ、そこで起こるなんともバカバカしい諍い(「…

2020年 読んだ本ジャンル別ベスト5冊

2020年、はじまったときはこんなことになるなんて思っても見なかった。というのがおそらく多くの人が抱く感慨だろう。私は春くらいから少し自宅勤務があっただけで、夏からはもう、全然普通に出社しており、リモートになったのは面談やら会議やらだけ。それ…

読書とコンプレックス

コンプレックスの多い人生だ。容姿はもとより、頭脳もポンコツで、何を始めても三日坊主だし、人間を何十年もやっているにもかかわらず、生活がうまくできない。技能も技術もなく、楽器もできなくなってしまった。絵心もない。唯一好きで、なんとか人並み(…

『カッコウが鳴くあの一瞬』残雪

大好きな残雪の短編集。残雪は『黄泥街』でめちゃくちゃにされてからずっと大好きで追っている作家の一人。『黄泥街』はずっと絶版だったのだけれど、白水Uブックスから復刊されたので残雪読んだこと無いよーって人は是非ここから入ってほしい。糞と垢を灰で…

『カラマーゾフの兄弟』ドストエフスキー

すみませんちょっと我慢できないので、大声失礼します。『カラマーゾフの兄弟』読み終わったァァァ!!!!クッソおもろ!!クッソおもろやんけ!!!なんだこれ!!!!意味わからん!!!小説のおもろいとこ全部入っとるやんけ弁当!!! pic.twitter.com/…

『見知らぬ乗客』パトリシア・ハイスミス

同性間の巨大感情が大好きなみなさん。「共犯者もの」、お好きですよね?わたしはこう聞かれたら首もげるくらいヘドバンする。あの娘ぼくがもげた首でロングシュート決めたらどんな顔するだろう。ってくらい好き。伝わる? おまえが言ったんだぞ 。共犯者っ…